読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

くっくす!

調理師・カメラマン・IT企業ビジネスマンによる情報発信メディア

カテゴリー

「お前らが自殺する理由を潰す」を読んだけど納得がいかなかった

f:id:heron214:20161212201144j:plain

ブロガーのやまもとりゅうけんさんが書かれた、

『「死にたい」とか一度も思ったことない僕がお前らが自殺する理由を潰す』を読みました。

www.ryukke.com

この記事に関していくつか納得出来ないところがあったので、言及させていただきます。


追い詰められた人は論理で動かない

人間というのは、感情・論理・お金の3つによって行動を判断をすると言われています。

まず最初に言いたいことは、この記事は理詰め(かなり短絡的な部分もあるが)で書かれているが、自殺という選択肢を選ぶほど追い詰められている人に対して論理は通用しないということです。

筋道を立てて、「こういう事実があるからこうするべきだ」とか、「こういういう解決法があるからやってみれば良いじゃん」のように、打開できる方法があることを頭ではわかっていても、行動に移すのはなかなか難しいことです。


自分と他人は違う

上で述べたことが、もしかしたら筆者には難なく出来るのかもしれませんが、出来ない人だって当然いると思います。

性別も体力も精神力も価値観も家庭環境も育った地域も全部違います。

そんな中で、論破するという姿勢でもって不特定多数の人たちにこの論理を浴びせてしまうと、自殺を思い留まらせるのよりも、圧倒的に追い詰めてしまう可能性のほうが高いと思います。


といっても冒頭で、

一つ注意しておくと、この記事で「死にたい」と思ってる人を勇気づけようとか全く思ってませんからね。ただWelqの空いた穴にすっぽりハマって「死にたい」で検索上位に来てくれたらいいなと思ってるだけです。

とおっしゃっているので、思い留まらせるつもりも、追い詰めるつもりもないのだろうとは思いますが、だったら「死にたい」で上位を取って、誰に何を伝えたいのかがよく分かりません。

本当にただ、『「死にたい」を理解できない理由を徹底解説』するだけの記事なら、ここまで対外に向けた口調で強く書く必要もないように感じます。


自殺を選ぶ3つの理由

こちらの記事には、自殺理由として、「経済問題」「勤務問題」「恋愛問題」の3つがあげられています。

それぞれの段落で、以下のような意見(自殺を避ける手段)が述べられています。

・働きたくても働けないなら生活保護受けろや。15万円じゃ生活できないなら田舎に引っ越せや。はい、論破。
・いやだって、死ぬくらいならまず会社辞めろやって話じゃないですか。
・だけど、好きな異性に嫌われたなら他の異性にあたればいいじゃないですか。

これらすべてに共通するのが、原因から考えられた手段ではなく、「自殺を選んだ」という結果を見てから遡ることで現れた"手段チック"なものにしか過ぎないということです。

3つのうちどれが原因であったとしても、それぞれの人が抱えるの問題やその深さというのはもちろん異なるわけです。

一人一人の中身に目を向けず、原因別でカテゴライズをしても無意味です。


強者と弱者について

最後の段落に、恵まれている人を「強者」、それに反論するような人たちを「弱者」のように扱われていますが、ここもよくわかりません。


このようにも書かれています。

僕は、「死にたい」なんて弱者の気持ちは一切わかりません。わかろうとも思わない。


なぜ「死にたい」と思う人が弱者なのか?

「死にたい」と思ってしまうほど、精神力が弱いからでしょうか?判断力が鈍いからでしょうか?行動力がないからでしょうか?貧困だからでしょうか?


ここで言いたいのは、恵まれてて何が悪い、強者で何が悪い、です。

とも筆者はおっしゃっているので、自分は「強者」だという位置付けなんだと思いますが、上のように精神力や行動力や貧富で強弱が決まるのだとしたら、筆者より実力があるものは「強者」で、そうでないものは「弱者」なのでしょう。

まるで自分が強弱の基準となったような言い方にも、ちょっと納得がいきません。

世界はあなたを中心に回っているわけではありません。


最後に

本文に、「理解出来ない」という文章が何度も出てきますが、別に理解出来なくたっていいと思います。暮らしも考え方も人によって違いますから。

でも、理解出来ないからといって、跳ね飛ばすようなことをしてはいけないんじゃないてすか?

自殺には関係ありませんが、田舎に対する差別的な表現なども見られましたし、こういう態度で生きていているうちは、人を救うようなことは出来ないでしょう。


残念ながら、するつもりがないのないのかもしれませんが・・・。